さて少しずつ春の訪れを感じる季節になってきました。
競馬の世界も来月のG１シーズンに向けて、目の離せないレースが続いていますね。
明日は、３歳牝馬の重賞「フラワーC」が行われます。
位置づけとしては、期間的にも「桜花賞」へのラストトライアルレースになります。
このレースには、
「札幌２歳チャンピオン」の「ロックディスタウン」が出走してきます。
実はこの馬、美浦の二ノ宮厩舎所属の馬でしたが、（札幌を走っていた時は二ノ宮厩舎所属）
どうやら二ノ宮調教師が引退するらしく、この馬の将来を考えた二ノ宮調教師が、
引退より一足早く藤沢厩舎に転厩させたのでした。
ですから「ロックディスタウン」は、
このレースから藤沢厩舎所属で出走してきます。
そして、藤沢調教師がこの馬に選んだレースがこの「フラワーC」
本来なら、「桜花賞」トライアルの先々週の「チューリップ賞」か先週の「フィリーズレビュー」を
使うのが「桜花賞」への王道なのですが、どうも何やら考えがあるのではないでしょうか。
それというのも、このレースを勝っても「桜花賞」へは向かわないのではないかという噂が流れているようです。
どういう事かというと、次は「桜花賞」ではなく、
「優駿牝馬（オークス）」を使いたいからなのではないかということらしいです。
「ロックディスタウン」は前走「阪神JF」では、
堂々の一番人気でしたが、９着に惨敗しています。
レースを見たらわかるのですが、大外枠から発走して、
前に馬を置くことができず、道中行きたがるのを抑えることができませんでした。
ルメールもなだめながらの追走で、直線を向いたときには、もういっぱいいっぱい。
追い出す脚が残っていませでした。
これには、大外枠という枠順の綾もあったと思いますが、
馬のテンションが高すぎたのもあると思います。
この原因の一つに、関西への長距離遠征があったのではないかと僕はみています。
これは「桜花賞」の予想の原則でもあるのですが、
美浦所属の馬は、レース場までの長距離輸送があるので、
力のある馬が出走しても負けることが多いんですよね。
やはりこの時期の３歳牝馬にとっての長距離輸送は、
相当こたえるのではないでしょうか。
と考えれば、美浦所属のこの馬にとって、
すでにレースが始まる前から大きな不利を抱えていたことになります。
つまり負けた原因は、長距離輸送にあったと見てもいいのではないかということです。
僕は、藤沢調教師もきっとこの長距離輸送のことを考えて、
阪神競馬場で行われる「チューリップ賞」や「フィーリーズレビュー」を使わなかったのではないかとみます。
そこで、関東の中山で行われる「フラワーC」までレースを使うのを待った。
そして、次走も東京で行われる「優駿牝馬」を使おうということなのでは。
そうすれば、長距離輸送をしないで済みますからね。
前走の「阪神JF」でこの馬を見限ってはいけないですよ。
「札幌２歳S」を牝馬で勝つなんて、
並の馬ができる芸当ではありません。
僕は、もう一度この馬に期待したいと思います。
っていうか、前走「阪神JF」の借りをここで返してもらいたい。（笑）
コースは、中山芝１８００ｍ。
血統的には、ヘイロー系が相変わらず来ています。
ヘイロー系サンデーサイレンス〜オルフェーヴル産駒の
この馬は適性にも合っています。
ということで、前置きが長くなりましたが、
◎「ロックディスタウン」
でいきます。
鞍上は、池添Jに乗り替わりますが、
父オルフェーヴルの主戦だった池添Jなら、大丈夫でしょう。
親子でクラシックを制覇してもらいたい。
何といっても、オルフェーヴル初年度産駒ですからね、この馬。
「桜花賞」は同じオルフェ−ヴル産駒の「リリーライラック」に譲ったとしても、
「優駿牝馬」では、巻き返してほしい。
そして、東京で返り討ちにしてくれる（笑）
その前に本命馬には、ここをきっちり勝ってほしいところです。
では、今日はこの辺で。
