今週末は、クラシックの最後「菊花賞」が行われます。
まぁ、秋の本命予想レースではないので、軽く扱いますが、
一応GⅠレースなので予想をお届けしますね。
僕が、なぜ「秋の本命予想レース」にこの「菊花賞」を入れていないかと言うと、
それは、もう、難解だからです。
そもそも競馬なんで、予想がやさしいとか難しいとかあるようでない話なんですが、
それなりに、予想が難しいレースと易しいレースはあるんですよね。
「菊花賞」の予想が、なぜ難しいかというと、
まず、出走馬が初めて走る距離だということです。
一頭もこの芝3000mの距離のレースを走ったことがない。
「東京優駿」の芝2400mと「菊花賞」の芝3000mと、
どうせ長い距離走るんだから、そんなに変わらないだろうと思いがちなのですが、
実は、この600mの差が思ったより大きいんです。
馬って、全力疾走できる距離はそんなに長くないんです。
敵から襲われた時に、瞬時に逃げるスピードはあるんですけど、
だからと言って、全速力で何千メートルも走れるわけじゃない。
だから3000mの長い距離を走るにも適性があるんです。
人間で言えば短距離走・中距離走・長距離走と距離によって、
競技が分かれているのと同じです。
で、なぜか芝2400mまでは強くても、「菊花賞」の芝3000mになると
それほどでもない馬がいるんですよ。
逆に、芝2400mの中距離では、凡走するような馬が、
芝3000mでは、信じられないくらいのパフォーマンスを見せる馬もいるんですね。
だから、「菊花賞」は難解なんです。
これこそ、長距離に対する血統的な裏付けがないと、
まず走るかどうかわからない。
僕も何度この菊花賞で苦い目にあったことか。
とにかく、人気が当てにならないレースです。
つまり、前走までの評価が当てにならないということです。
5番人気~10番人気ぐらいの馬で勝つ馬が、
この「菊花賞」では、ボロボロいます。
どの馬が激走してもおかしくないレースなので、
春のクラシックやトライアルレースでいいレースをしたからといって
信用はできません。
もう、全馬ある意味、人気に関わらず、
最初からフラットな目で見たほうがいい。
◆ ライブで見てきたあの馬が・・・
今年の札幌開催最終週に、札幌競馬場に行きました。
実は、その時にライブで見て応援した馬が、
今回の「菊花賞」に出走してきます。
その馬とは、
札幌最終第12R「日高特別」勝ち馬「トリコロールブルー」です。
この時は、ルメールが乗っていました。
この時も、本命に推し、快勝して、
札幌競馬を終えて帰ってきました。
その時のレースです。
↓
札幌第12R「日高特別」
◆菊花賞本命予想
◎「トリコロールブルー」
父:ステイゴールド 母父:Pivotal
前走「日高特別」勝ち馬。
前走は、先行して好位からの競馬。
直線抜け出すまでに時間がかかりましたが、
ゴール直前一頭ぐんぐんと脚を伸ばして、
先行していた馬を差し切りました。
◆血統的背景
父はステイゴールド。
このステイゴールド産駒から、
過去2頭の菊花賞勝ち馬が出ています。
母父は、ノーザンダンサー・ヌレイエフ系ですね。
どちらも、持続力系なので、
長距離適性もあるんじゃないでしょうか。
当日の天気がわかりませんが、
父も母父も道悪得意の血統なんで、
雨なんか降って、重馬場にでもなればもっとおもしろいんですけど。
と思って、京都競馬場の天気予報見たら、
土日雨じゃないですか。(笑)
◆騎手
騎手は戸崎Jに乗り替わりです。
乗り替わりと言っても、2走前と4走前に乗っているので、
馬の特徴はとらえていることでしょう。
今週の最終追い切りでも乗っていたようなので大丈夫とみます。
ちなみに、戸崎Jは、昨年のリーディングジョッキーです。
(JRAのレースで最多勝利の騎手に与えられる称号)
◆ローテーション
春にはまだ成長してなかった馬が、
夏を越して秋に変身してくることは、よく見られます。
本命馬も、春は「青葉賞」(「東京優駿」トライアル)では、
7着と実績を残せませんでしたが、
ここに来てぐっと成長してきたのではないでしょうか。
僕もこの前、気付いたのですが、
前走「日高特別」の時は、馬体重が何と+32kgで出走していたんですよね。(笑)
どれだけ、肥えたんだよって言うぐらいの馬体重です。
普通は、増えても+10kgぐらいですからね。
つまり、それだけ馬体重を増やしても、
古馬混合1000万条件で勝ったということは、
体重が増えた分は、成長分だと見ていいでしょう。
春は、長距離移動やレース間隔が短いなどの影響があり、
馬体重を減らしながら、能力を発揮できなかったところがあったと思います。
今回、1000万条件を勝った後、
トライアルを使わずに「菊花賞」へ向かうのは、
レース間隔を空けることと、長距離輸送などの消耗など、
馬の状態を見た上での陣営の判断でしょう。
出走条件は、ぎりぎりで、
もしかしたら抽選ではねられるリスクはありましたが、
それでもトライアルを使わず、直行したことに陣営の意欲がうかがわれます。
さらに、ジョッキーもリーディングの戸崎Jを確保しているのだから、
態勢万全、一発を狙っているような気配がただよいます。
◆因縁を考えて
もう、こんな偶然ほとんどないので、
札幌に引き続き「菊花賞」でも応援します。
枠も5番枠といいとこ引きました。
長距離レースなので、内の経済コースを通った方が断念有利です。
5番枠なら、うまくいけば最内を通ってレースをすすめれるでしょう。
そこで、じっくり脚をためて最後の直線向くまで、
おとなしくしてればいいんです。
直線内ラチ沿いを周って来れれば、
後は、直線どのタイミングからでも脚を伸ばして来れるはず。
札幌で見せた長く伸びる脚を使えればその先には・・・。
因縁の札幌つながりに期待して。