まぁ いちおうGⅠ連続開催中ですし、
何の予想もしないのもかえって感覚を鈍くしてしまうので、
あまり間を空けずに予想を展開したいと思います。
今回のGⅠは、
３歳限定のマイル戦になります。
このレースの歴史的な背景としましては、
３歳馬の外国産馬のためのGⅠだったわけです。
だったという過去形の理由は・・・。
このNHKマイルC設立当初は、
外国産馬（外国で生まれた後、日本で競走馬として登録された馬）は、
「皐月賞」や「東京優駿」に出られなかったんですよね。
JRAとしては、
日本で生まれた馬の優位性を保とうとしたわけです。
ですから、どんなに優秀な外国産３歳馬でも、
クラシックに出られないという
不条理な歴史があったわけです。
でも、今の御時世を反映してか、
それはあまりにも不条理だろうということで、
１０年ほど前から、
外国産馬も「皐月賞」や「東京優駿」など３歳クラシックに
出られるようになりました。
こういう背景もあって、
今は特に強い外国産馬のためのGⅠレースでも
何でもなくなってしまったんです。
だから、年々出走馬のレベル低下というか、
いったいどんな馬が出てくるレースなんだよということになっています。
昨年末から今年にかけての牡馬の有力重賞勝ち馬は、
ほとんど「皐月賞」→「東京優駿」のローテーションで
使われています。
この時期「皐月賞」と「東京優駿」の谷間のこのレースに使われるのは、
やっとこ重賞を勝った、でもクラシックまでは今ひとつという感じの馬ですね。
ちなみにこの前の「皐月賞」は出走馬中重賞勝ち馬が１１頭いたのに対し、
この「NHKマイルC」は約半数の６頭ですからね。
昔は、クラシックに出られない３歳の有力外国産馬が出てくるGⅠで
それなりに見どころもあったのですが・・・。
とまぁ このレースの位置付けもどうなのかなぁと疑問もあり、
かなりレベルの低下を招いていますが、
それはそれとして予想をしたいと思います。
さて、あまり有力馬が参戦してこないだろうことは予想されていたので、
クラシック候補の有力馬は、当然のように出走してくることはありません。
当初 本命予想レースからもはずしていたので、
あまり期待していませんでした。
でも出走馬の中で一頭おもしろい馬を見つけたので、
俄然やる気になってきました。
それが、今回本命に推すこの馬です。
あまり人気にもならないだろうと昨日までほくそ笑んでいたのですが・・・。
なんと、前日オッズを先程見ると
一番人気になっていました。（笑）
みんな考えることは一緒だったってことですね。
◎「カラクレナイ」
父：ローエングリン 母父：アグネスタキオン
前走「桜花賞」４着馬。
まずは、この馬に乗る騎手が魅力的。
ミルコ・デムーロJ。
デビュー戦から乗っているわけですが、
前走の「桜花賞」は他馬に乗っていたため、
本命馬に乗ってません。
田辺という騎手が乗っていたのですが、
ほぼ最後方から直線だけの競馬で、
メンバー最速の脚を使って
勝ち馬の「レーヌミノル」にタイム差０．２秒まで迫ってきました。
ちなみに、前々走の「Fレビュー」では、
後の桜花賞馬「レーヌミノル」を後方から直線差し切って勝っています。
つまり「桜花賞」馬に勝ってるんですよこの馬。
この時の鞍上は、もちろんミルコ・デムーロJ。
最後直線差してくる脚は、圧巻ですよ。
だから、明日の府中の長い直線も伸ばしてくるではと期待しています。
このことに気付いた人たちが、
たくさんいたんでしょうね。
で、残念ながら一番人気になってしまいました。
そこで、このレースの血統的な流れですが、
基本的にヘイロー系が強いレースです。
つまり、サンデーサイレンス系が強いレースということです。
本命馬は、このヘイロー系ではないんですけど、
母父に皐月賞馬「アグネスタキオン」という
「サンデーサイレンス」の子どもがいます。
母父がヘイロー系ということですね。
父方は、ノーザンダンサー系サドラーズウェルズの流れを
持つ「ローエングリン」という馬です。
僕も「ローエングリン」が現役の頃のレースを何度も
見ていますが、基本この馬はマイラー（１６００ｍ）です。
「NHKマイルC」の勝ち馬を見ると、
サンデー✕ノーザンダンサー系の組み合わせが多いみたいですが、
ノーザンダンサー系✕サンデーの組み合わせもあながちはずれているとは言えないでしょう。
ということで、牝馬でもあるんですが、
このぐらいの牡馬になら
負けないだろうということで、
「隠れ桜花賞」馬のこの馬を本命に
推したいと思います。
